≪名門会 2016年度秋 プロ教師研修会 レポート≫
去る11月22日(火)、名門会東京本社(目白博物館ビル4階)にて、
午前は大学受験専門教師、午後は中学受験専門教師を対象に、
名門会のプロ家庭教師の研修会を実施いたしました。
名門会の自慢は、なんといっても「100%社会人プロ教師」。
先生方にプロとしての更なる資質向上を果たしてもらう為に、
名門会での指導経験が特に豊富なプロ教師を講師に招いて
実施した研修の内容をご紹介します。
【大学受験専門教師の部】
■国語科 山口晋裕先生より
学習指導面では、“学習指導レポート”を活用することで解いた
問題の正答率をデータ化し、生徒と共に検証しよう。
また、解き方を具体的にアドバイスしたり、
考え方の軌跡を残すように伝えたり、
生徒がノートを取りたくなるような板書の仕方を工夫したりしよう。
コミュニケーション面では、生徒の言動等から性格を把握し、
モチベーションの上がる接し方を心掛けよう。
また、余談を極力せず、アドバイスを求められたこと以外は、
「聞き役」に徹するようにしよう。
他科目担当の教師、教務担任との連携を常に意識し、
1人で抱え込まず責任を分散しよう。
そして、生徒は勿論、他科目担当教師や教務担任との
信頼関係を維持しよう。
■生物科 北田典子先生より
教師個人としての仕事は、
「教科内容を正しく理解すること」「入試問題を解けること」
「学習指導の方法を身につける」という3つの基本が前提である。
あらゆる問題をパッと見て解き方やどの
大学・学部の入試で出題されやすいか等を
すぐに言えるようにすることが肝要。
プロとはいえど、
教師一人の力では生徒を合格に導くことは難しい。
だから、他教科教師や教務担任、
保護者との連携を常にとり、
チームとして生徒を育てていかなくてはならない。
他の教師・教務担任の和を作ることで、
教師1人では気付けないことを共有でき、
多角的な視点から生徒・保護者にアドバイスができる。
【中学受験専門教師の部】
■国語科・社会科 高嶋道治先生より
家庭教師の役割は、総司令官のようなもので、
自分(教師)のきちんとした指示に生徒に従わせたり、
思ったことはきちんと保護者や教務担任に伝え
共有したりすることが大切である。
また、生徒の様子からメンタル面を理解する必要がある。
例えば、焦っている子は大抵器用だったり、
真面目な生徒ほど焦りと不安を感じやすかったりする。
■算数科 小川元先生より
日々の指導が、生徒の目標レベルに達しているか?
これを常に分析し、
教務担任や保護者に共有する材料にしよう。
『未知の問題』の解決能力を高めるためには、
「多面的な物の見方」や「柔軟性」が不可欠である。
特に、算数は正答への道筋が幾つもあり、
難問こそ視点を変えることで
あっさり解けてしまうこともある。
1つの問題を複数の解き方で解けるようにしていけば、
考え方の幅が広がり、
問題解決能力が高まる。
その力をつけさせる意識をしよう。
授業は「教える」だけでなく、
発問を繰り返すことで
「考えさせる」ことも肝要である。
「わかる」=「解ける」ではない。
「わかる」と「解ける」は次元が違う。
【名門会からの一言】
いかがでしたか?
4名の講師にご講演いただきましたが、
「プロ教師、教務担任、保護者間で情報共有し、
連携を取っていく」ということが
共通の話題として挙がっていました。
名門会の授業形態は「生徒:教師=1:1」ですが、
サポーターは「生徒1人に教師1人」ではなく、
「生徒1人に複数の教師+教務担任」のチームとしてサポートします。
複数いるからこそ、
生徒をより幅広く、より多角的に見て、
より細やかに心を配ることが名門会の強みでもあります。
それぞれの教師と教務担任の間で
話の矛盾・不一致等が一切ない指導、
生徒の特徴やレベルに合わせた指導、
そして保護者との情報交換を、
名門会では今後も徹底していきます。
名門会のプロ家庭教師としてのあるべき姿は、
生徒の成績向上や志望校合格に向けた工夫であり、
常に最新情報を取り入れて
指導に活かしていくためにも、
大変有意義な研修会であったと思います。
以上