前回のブログに引き続き、名門会主催『医学部入試ガイダンス2016秋(関東)』の様子をお伝えします。
■プログラムその3
現研修医が語る「医師を志す後輩へ!」
休憩を挟んで、プログラム三番目は、元名門会講師であり、現在は横浜市立大学附属病院で研修医としてご活躍中の、立花貴彦先生にご講演いただきました。
立花先生は、東京大学をご卒業されたあと一度社会に出られ、36歳のとき一念発起されて医学部を目指し受験勉強を始めたという、珍しい経歴をお持ちの方です。
ご家族の反対こそなかったものの、家庭を守りながらの受験勉強は、実に大変なものだったでしょう。
しかし先生は、「今年限り」と自分自身で期限を決めて、本気で集中して学習に取り組んだ結果、見事、横浜市立大学医学部に合格なさいました。
そして、さらに大変だったのは合格後で、医学部の授業は言うまでもなく大変高度なものです。
しかも、生活のために働く必要もありますから、勉強ばかりもしていられません。
そこで先生は「後で復習すればいい」という甘い考えを捨て、「今、この授業中に全て解決する」という意気込みで毎日の授業に臨みました。
結果、大学と名門会講師を両立しながら、ストレートの6年でご卒業され、現在は横浜市立大学附属病院で研修医としてさらに多忙な日々を過ごされています。
限られた時間の中で眼の前の学習課題に全力で集中するという姿勢は、同じ医学を志す受験生にとって、大いに参考に、そして励みになったのではないでしょうか。
■プログラムその4
辻秀一氏 特別講演「医学部入試突破メンタルトレーニング」
最後のプログラムは、スポーツドクターでありメンタルトレーナーでもある辻秀一先生より「医学部入試突破メンタルトレーニング」というテーマで講演をしていただきました。
もともとは内科医の辻先生ですが、医師になって10年ほどしたころスポーツ医学・スポーツ心理学に注目され、以後20年以上に渡って「心の病気を直すのではなく、心を豊かにしていく医者」として、スポーツ、ビジネスの分野で活躍されています。
今回の講演では、先のリオオリンピックで活躍された選手のスライドを見ながら、スポーツ選手がピンチでも最高のパフォーマンスを発揮できる理由や、前向きな気持ちにもっていくための方法についてお話しいただきました。
最後に「医学部入試突破のためのメンタルをつくるには」という話の中で、
次のような貴重なメッセージをいただきました。
『つらいときでも、未来の楽しいことを考えましょう。ただそれだけで、気持ちの切り替えができます。そして一生懸命「今を生きる」ことが大切です。結果を求めてしまいがちですが、あくまで「今」が大切なのです。』
医学部入試という狭き門に向かって努力を続ける受験生たち、そんな受験生を支える保護者の皆様、先生方、全ての人にとって、大変勇気づけられるお話だったのではないでしょうか。
■特設ブース 大学資料コーナー・書籍販売コーナー
さて、今回のガイダンスでは、特設ブースとして、各大学の医学部医学科資料コーナー、書籍販売コーナーを設けました。
資料参加の大学数は、全国の国公立45校、私立30校。
医学部医学科だけに絞ってなお、これほどの数の大学資料をご提供できるのは、“名門会の医学部入試ガイダンスだけ”と自負しております。
書籍販売コーナーでは、各大学の赤本のほか、今回登壇したプロ講師のお薦め教材や、特別講演の辻先生の書籍「スラムダンク勝利学」なども販売されました。
休憩時間も閉会後も多くの方が書籍販売コーナーに向かわれていました。こちらも、一時的にお釣りが足りなくなるほどの、大盛況ぶりとなりました。
以上のように、例年内容盛り沢山で開催しております、名門会の医学部ガイダンス。10月10日にはヒルトン大阪で開催し、
日頃、医学部合格を目指す受験生をご指導いただいている関西の先生方にも多数参加いただきました。
今回ご参加いただけなかった皆さん、是非次回の名門会の医学部ガイダンスには是非ともお越しください!
以上