「中学入試ガイダンス2016」
(2016年6月26日・ハイアットリージェンシー東京)
おかげさまで、当日はたくさんの方にご参加いただき、
大盛況のうちに幕を閉じることができました。
お越しくださいました皆様、本当にありがとうございました!
1日のみのイベントということもあり
「行きたかったけれど行けなかった」という方のために、
以下、当日の様子~前編~をご報告させていただきます。
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1.教育ジャーナリスト 中曽根陽子さん講演
【受験に勝つための失敗力】
「急激に変わっている世の中の変化に対応できる人材とは?」
「それにともなって必要とされる学力とは?」
「1歩先を行く学校選びとは?」
これからの社会を生き抜く子供のために、
親としてこれらの課題に確実に応えていくためのヒントを
中曽根さんのお話から学ぶことができました。
「子供は失敗をくりかえしながら自分で学んでいく。
自分の能力に見合ったことだけをやっていれば
失敗はないが成功もない、それでは力はつかない。
自分の能力を高めていくには失敗が必要なのです。」
20年前に今の世の中を誰も予想できなかったように、
子供たちの20年先を考えても、
思ったとおりの人生にはなりません。
「名門中学に入れば、やがて一流大学、一流企業へ行ける」
という考えで受験をさせるのでは、
次の時代を勝ち抜く力を育むには不十分なのです。
高い目標に向かって努力することの尊さと喜びを理解させ、
挫折にも負けない強い心を育むために経験を積ませる。
そういったアプローチで受験校を選び、
チャレンジさせることで、
子供の人生にとって受験というものが
本当に価値のある経験になるのだと、感じさせられました。
2.特別対談
開成中学校高等学校校長 柳沢幸雄先生 × 中曽根陽子さん
【受験を成功に導く親の役割】
柳沢幸雄先生と中曽根さんに
「受験を成功に導く親の役割」というテーマで
特別対談をしていただきました。
子供たちは親や先生だけでなく、
まわりの先輩、後輩などの人たちから、
様々なことを学んでいく。
親や先生よりも、そういった同世代の人たちを間近で見ながら
「自分もああなりたい」と思いながら築き上げた人間関係が
良質なものであればあるほど、
大人になってから人生を切り開くかけがえのない財産となる。
つまり、子供の将来にとって大切なのは、
「ああしなさい、こうしなさい」という指導環境ではなく、
同世代の人間との良質な環境を与えてやることが大事である。
開成をはじめとした中高一貫校の本当の魅力は、
良い大学への合格実績だけではなく、
人生を高め合うことのできる生涯の友人達との出会いに
あるのだと強く感じました。
~~~~~~~~~ 後編につづく ~~~~~~~~~~~